「第23回三河湾チャリティー100km歩け歩け大会」にいく【後】

どうも皆さん、

いいやま登ってますか？

マスター・ワイです！

ボクは今、JRO（じぇいろー）さんといっしょに
愛知県の三河地方で行われている、

「100キロウォーク」に参加しています。
（右がボク。）

そう100キロ歩くんですよ！

早朝に碧南市を出発したら豊橋まで行って、

そこから西尾に戻って総距離100キロメートル。
夜中も寝ずに30時間くらい歩くんだよ。
アタマおかしいでしょ？へへへ～

いまね、蒲郡市に入りました。

これで30キロくらい歩いたかな。

ちなみにチャリティも含めた参加費は
なんと15,000円！
めちゃ高いですよ。

嫁さんにいわすと

「歩きたいなら勝手に歩けばいーじゃない？
おカネ払ってまで、そのナニが面白いの？」ってさ。

おカネがあっても買うコトが
できないものがあるんですよ！

これはオトコのロマンなのじゃー（女の人すみません）

地元企業の社員研修にも活用されているみたいで

様々な会社のヒトたちが応援してたよ。

 

みんな黄色のビブスをはおってるから
町のいたるところが「なんだこの人達は？」状態です。









ここら辺あたりになるとさ
足を引きずって歩くヒトがでてくるよ。
長時間歩いているとね、
足のウラに水ぶくれがではじめるんだ。
それが踏みしめる度にヒリヒリ痛いんだよ。
この痛みに耐えて歩き続けるか、
それともリタイアするか？

これは寝るヒマないわ。
一応ポイントごとの通過時間を決めたけど

休憩に時間がかかってしまって
このままだとギリギリになるかも。
外食はあきらめたけど、

せめてビールは飲みたいな～

5時を過ぎたのでそろそろ日没だ。
ライトを用意するよ。

ボクの足のウラもヒリヒリしてきた。








あれが有名なラグーナ蒲郡だね。

あのあたりにポイントがあるんだ。

皆さんお疲れ様～
きゅうけいきゅうけい。

あー、
10時間かけて40キロか。

まだ折り返してないんだよ。

こりゃタイヘンだわ。








ポイントではやむなくリタイアした人を
送迎するバスが出てるよ。

ゴール地点のみかわ温泉「海遊亭」まで送ってくれるんだ。

そこで休むことが出来るんだってさ。
おふろもいただけるみたい。

40キロ歩くのだって大したもんさ。
グッドウォーク！

100キロを歩ききったらどうなるか？

自分を変えられる？

これからの人生に待ち受けている困難に

打ち勝つコトができる？
何か答えがあるといいな。

JROさんにいわすと

歩くだけでニンゲンが変わるワケがない、
客寄せでゆーてるだけだわ、って。

むしろ途中でやめることの方が
人生変わりそうで恐ろしいんだって。

ふーん。









クルマがバンバン走る国道沿いを行くよ。
延々と道路と田んぼだけが続く。
コレはツライ・・・







うわーっ！雨がふってきたーっ！
それも本降りだ。
ボクたちはいつものゴアテックス装備にするけど
軽装の人達は傘しかもってないようだ。
カラダ冷えるし何よりジョギングシューズが

濡れちゃってキツイよね。
クツが濡れると水ぶくれになりやすくなるからさ。









雨を避けて

コンビニの軒下をお借りします。
外食はかなわなかったけどビールで乾杯。
グビグビ グビグビ～









トイレが入れないんだよな～

一般のお客さんにもメイワクお掛けします。











やっと半分越えた。
51.4キロポイント。
ここを22時には出発しないとダメなんだ。

クツぬいで「ソルボバンシート」とか貼ってると

あっという間に時間が来ちゃった。

こりゃせわしくなってきたよ。









JROさんがさっきから大きい声でソルバボン、
ソルバボンっていってるのが恥ずかしいわ。

「ソルボバン」です。ソルボ！

ソルボバンはフリーシートで
ハサミで切って使うんだけど
コレはきくな。
最初から貼ってスタートすればよかった。


前半50キロはゆっくりと行って
バイタルをためておく作戦だったけど失敗したな。

どんだけゆっくり歩いたって
50キロも歩いたら疲れるわ～

また雨だー。

気が滅入る。

あーあ
歩くのにあきてきたー






豊橋駅前の通りに来たよ。

マチは深い眠りの中にいる。

ちょっと幻想的だ。

そして雨。

足のウラもさ、

ソルバボン貼ってないトコが

あちこち水ぶくれになってしまった。

は？JROさん、なに？
ソルボバンで言いましたよ。

いえ絶対言ってません。

いーえ認めません。

そるぼそるぼそるぼそるぼ。

（夜中2時にオジサンと言い争う。）

あー
ぼーっとする。





どこをどう歩いてきたのか。

いつの間にか夜が明けてきた。

あー、足のウラが痛い。
ソルビベン貼ってないところから

水ぶくれになってきてるわ。

なに？なんだって？
聞こえないよ

もっと大きい声で・・・
べつにどうでもいい・・・・




えっ、JROさん

今しゃべってなかった？

（あれ？ボクはこのまま死ぬ？）

両足が痛い。
痛い。
いたいいたいいたい・・・

あーカラダが重い。

カラダかたむいて歩いてる人がホント多いんだよ。
足を引きずって、まるでゾンビの町のようだ。

むにゃむにゃ
（眠りながら歩いている）




次にクルマが来たら道路に飛び出そうと思ったのに
なかなか来やしない。ふぇふぇふぇふぇふぇ。

あんなところにおおきなたいやが
ちがうかんらんしゃだあれはらぐーなだ

ああ、しっかりしろボク。
は、83キロ地点が・・・

あそこまで行けばがんばってるほかの仲間から
勇気をもらえるんだ！

どーん。
（重苦しい空気の音）



ふふふふふふ

へっへへへへへへへへへ

ぼくはいきながらにじごくにとうたつしたのか

おしゃべりじぇいろもむくちになてしまた。
あしのいたみにたえながらあるいているから
おにのぎようそうら。

きゆうじゆうさんきろのこりいくらなのらのら









（しゃべるエネルギーゼロ）








あー
イライライライラ・・・








ゆらゆら～
（吹いている風を利用して漂うように歩く）








ピピー。
うぃんうぃん


「（女性の声）
思考活動停止しました。

これより基幹システムに移行します。
衛星軌道確認、

同調インサート、
３，２，１，セット。
自動歩行システム開始です。」

えっ？
あれ？
もしかしてあれがゴール？
まじ！まじにおわり？







う、うおーっ！
うあわー！








や、やった・・・・

（へろへろへろ～）

感動は？かんどーはどこ？

（きょろきょろ）
あれ？おかしいな・・・
感動はないな・・・


ここでとりあえずゆっくり休みましょう。

やっちゃったな～
もう歩かなくていいんだ～





ん、なんか騒がしいな。
参加者とスタッフがもめてるよ。
大きな声出してみっともないな。
えっ！JROさん！？
ちょっと、なにもめてんの！？

JRO
「なんやねん！この弁当は！？
どこが三河特選やねん！
えっ？そんなコトは一言もいってないだと！？
一万五千もとりやがってオレをだましたな！
あー！ハラ立つ！
なんじゃこの貧相なおかずは！
このふりかけのみみっちい量！
オ、オレはこんな弁当のために、
ううううう（泣き出す）・・・」

ソルボバン #7 フリーシート

• 出版社/メーカー: 三進興産
• メディア: ヘルスケア&ケア用品