2016年新春ビッグ3対談 [名古屋っていいな]
だからな、
おのれの死を見つめ続けるとな
最終的にどう生きるかっていうテーマにたどり着くんだよ。
イノチは限りあるっていうことに気づいたヤツだけが
充実した人生を、じん、おっ!おいっ!聞いてるのか!?
バッキーボーイ
「聞いてません」
ティーボーイ
「途中まで聞いてました」
なんだオマエらは
ゴクゴクゴク・・・
最近さ
大企業の不祥事があっただろ?
不正会計っていうの、
それでうちのカイシャでも
「企業コンプライアンス」について
グループで討議しろってんだよ。
でな
部長が電話をかけてきたわけよ、
オレに会議の司会進行役をやってくれってな。
司会っていってもな
後でレポート提出しなきゃいけないから
誰もやりたがらないんだな。
だからさ部長がよ、オレに拒否されないように
わざと軽い感じでお願いするわけよ。
大したことないよってな、
それでここからが肝心のハナシなんだが
そのオレへのかる~いお願い話の「つかみ」に
部長はジョークを考えたわけだ。
先にいうとな、
「なんとビックリ!日経新聞に〇〇(オレ)が
会議の進行役に抜擢されたという記事が載った!」
なっ?全然笑えないだろ?
むしろイライラするぐらいだ。
でも部長はそのジョークを自分ではまんざらでもないな、
いや、もしかすると近年のワシのジョークでは最上位に
ランクされるネタかもしれんと思ったんだよ。
それでいてもたってもいられず電話をかけてきたんだ。
オレはその時東名高速を走ってたのね、
運転中だからイヤホンマイクで話したんだけど
ほら、高速道路でイヤホン使うとさ
まわりがうるさくてすごい聞きづらいじゃん?
プルプルプル
オレ「はい〇〇です」
部長「おっ、〇〇ちゃんか?
忙しいところ悪いなぁ~
今いいか?」
オレ「はい、お願いします」
部長「いやぁビックリしてさ~
今朝の日経新聞にさぁ、〇〇ちゃんが
今度のコンプライアンス会議の司会に
決定しましたっていう記事がのったんだよ~
はっはっはっ!」
オレ「えっ?すみません!よく聞こえませんでした」
部長「あのな~、日経新聞に〇〇ちゃんの記事が載ったのよ。
今度の会議の司会は〇〇ちゃんで決まり!ってなぁ
はっはっはっ」
オレ「えっ?すみません!今高速を走行中で
まわりがうるさくってよく聞こえませんでした。
もう一度話していただけますか?」
部長「にっけーしんぶんにな~?」
オレ「にっけいしんぶん?日経新聞ですか?」
部長「そう、日経新聞に〇〇ちゃんの記事がのった」
オレ「日経新聞?はい、ワタシ?ワタシですか?
ワタシの記事がのった?
カイシャではなくワタシですか?」
部長「そう、そうなんだ」
オレ「繰り返します、
日経新聞にワタシの記事が載った?でよろしいですか?」
部長「そうそう」
オレ「どういった記事が載ったのでしょうか?」
部長「今度のコンプライアンス会議のな」
オレ「こん?こんぷ?なんでしょうか?」
部長「こんぷらいあんす!こんぷらいあんす!」
オレ「コンプライアンスですか?はいわかりました」
部長「そのコンプライアンス会議の司会にな」
オレ「しかい?はい、会議の司会ですね?」
部長「〇〇ちゃんが司会をすることに決定したっていうんだ」
オレ「ワタシ?ワタシが司会になったと?」
部長「そう、司会になったの」
オレ「つまり今朝の日経新聞の記事に
社内のコンプラ会議の司会進行役に
ワタシが決定したと載っていたんですね?」
部長「そう・・・まぁ、まとめていっちゃうと
そういうことなんだな・・・」
オレ「・・・・・・なにをいってるんですか?」
部長「いや、その・・・なんだ・・えっと・・」
やっとオレはあれ?これってもしかして
部長が冗談をいってるんじゃないか?って
理解したけど、もうなんか笑うタイミングを
失ってさぁ、
変な空気になっちゃったまま
そのまま電話きっちゃったんだよ。
でもさぁ、ジョークがうまく通じなくって
部長が何度もそのフレーズを延々と説明するんだぜ。
それをあっちのオフィスでは
回りのヒトが静かに聞いているって
考えたらメチャメチャおかしくってさ~
バッキーボーイ
「聞いてません」
ティーボーイ
「ぞうすい頼みましょうよ~」
なんだオマエらは