涸沢カールをゆく [長野のやま]
「なぜなんでしょうか?」
SUZUさん
「教えてください。
どうしてワタシはここにいるのでしょうか?」
アンタ教えてゆーて
ザック新しくなっとるやないか。
「グレゴリー」こうとるやないか!
しかもポールまで買っちゃってさ!
うけけけけ。
早朝のルートバスの棚に
そのポールを置き忘れ慌てる様子。
「す!スミマセン!行かないでください!
ちょっと待ってください!杖が、杖がぁ!」
おおっ、まだ5時過ぎだというのに
やっとるな諸君!
やっぱアルプスっていうだけでさ
盛りあがっちゃうよな~!
定例となった秋のお泊り行事。
今回は「からさわ」をゆくワケです。
愛すべきおやま野郎たち。
左よりマスターT、マスターY、M-BOY、
そしてSUZUさん。
そうかおいしいか、よかったな。
おっ、いいロケーション!
動かないでそのまま~。
だから自撮りはやめろっていってるだろ!
SUZUさん
「自己愛が強いのですよ。ポジティブですね。」
そういうアンタはそもそも写真をとらないじゃないか。
オレはいつもギモンなんだよ。
自分の人生振り返るコトないの?
「ふふふ。
アナタこそ何かっていうとすぐ写真をとりますね。
思い出はカメラで残すものではありませんよ」
ナニ言ってんだ?
M-BOY
「えーっ、
今回のコースをご説明いたします。
上高地バスターミナルを出発いたしまして
徳沢、横尾経由の山荘【涸沢ヒュッテ】まで
16キロ6時間ほどのハイキングです。
翌日はこの【パノラマコース】で戻るわけです。」
SUZUさん
「ワタシからも一言、
ご覧ください。シーズン始まって2か月で
死亡12人、行方不明の方1名ですよ!
登山を楽しむのはモチロンですが
緊張感も持ってくださいね、
特にすぐふざけるアナタ!
急に背中押したりするでしょ!
あれホントやめてください!」
へいへい。
「後方よし!」
なんだよ急に振り返るなよ!
アンタたちもけっこうはしゃいでると思いますけどね。
このあたりから紅葉がスゴイな!
そして予想通り。
おっ、いいロケーション!
動かないでそのまま~。
だから自撮りはやめろっていってるだろ!
SUZUさん
「自己愛が強いのですよ。ポジティブですね。」
そういうアンタはそもそも写真をとらないじゃないか。
オレはいつもギモンなんだよ。
自分の人生振り返るコトないの?
「ふふふ。
アナタこそ何かっていうとすぐ写真をとりますね。
思い出はカメラで残すものではありませんよ」
ナニ言ってんだ?
M-BOY
「えーっ、
今回のコースをご説明いたします。
上高地バスターミナルを出発いたしまして
徳沢、横尾経由の山荘【涸沢ヒュッテ】まで
16キロ6時間ほどのハイキングです。
翌日はこの【パノラマコース】で戻るわけです。」
SUZUさん
「ワタシからも一言、
ご覧ください。シーズン始まって2か月で
死亡12人、行方不明の方1名ですよ!
登山を楽しむのはモチロンですが
緊張感も持ってくださいね、
特にすぐふざけるアナタ!
急に背中押したりするでしょ!
あれホントやめてください!」
へいへい。
「後方よし!」
なんだよ急に振り返るなよ!
アンタたちもけっこうはしゃいでると思いますけどね。
このあたりから紅葉がスゴイな!
そして予想通り。
SUZUさん
「あーっ!もう限界!
おうちかえりたーい!!」
こんなとこから帰る方が時間かかるぜ。
ほら元気だしてくれよ。
もうちょっとだぜ。
おいっM-BOY、
SUZUさんになんか見せてやれよ。
鳥とか呼ぶやつやってくれよ。
M-BOY
「ここいらの鳥とは言語体系が違うようでムリです。
えーっと、とりあえず30秒ほど浮きまーす。」
M-BOY
「ううう、もう限界です!や、やめていいですか?
おりますよ!ぐぐぐ」
SUZUさん
「おえっ、気持ちわるー!(ゲロゲロー)」
・・・!?
浮いていた。やつは浮いていたのだ。
しかも驚いたことに
まわりの何人かが突然吐きだしたのだ。
なんなのだコレは!?
「あれっ、なんか吐いたら元気になったみたいです。」
ああよくわからん事は考えるのよそう。
とりあえず山荘をめざすんだ。
あと少しだぜ。
み、見えたぞ!
おおーこれが噂にきくヒュッテかー!
なんなのだコレは!?
「あれっ、なんか吐いたら元気になったみたいです。」
ああよくわからん事は考えるのよそう。
とりあえず山荘をめざすんだ。
あと少しだぜ。
み、見えたぞ!
おおーこれが噂にきくヒュッテかー!
こいつはうめー!
この景色で飲むんだ。サイコーの一杯だぜ。
だが
酔いもさめるなこの配置!
布団2つに5人寝るなんて
ムリだろー!
アタマ・アシ・アタマで寝る?
ダメ!絶対イヤ!
オレのアタマのすぐ横にオジサンの足!?
うう
寝れん!
密着するM-BOYの体温が伝わり
人肌にほてるキモさ!
しかもSUZUさんが夜中に
突然がばーっと起きたりするんだよ。
(コレその瞬間)
そんな翌朝、
SUZUさんとM-BOYは
予定していたパノラマコースを回避してさ、
きた道をそのまま戻るコトにしたんだ。
よわむし。
オレたちは日の出をこの先のビューポイントで
迎えるんだってさ。
えっ、
もるげんろーと?
確かにキレイだな。
オレもはしゃいでたのか
そばにいた女のコと
いっしょに写真をとってしまった。
コイツはSUZUさんもいけたと思うよ。
よいしょっと。
ここらへんは屏風のアタマとか耳とかいうんだって。
この景色で飲むんだ。サイコーの一杯だぜ。
だが
酔いもさめるなこの配置!
布団2つに5人寝るなんて
ムリだろー!
アタマ・アシ・アタマで寝る?
ダメ!絶対イヤ!
オレのアタマのすぐ横にオジサンの足!?
うう
寝れん!
密着するM-BOYの体温が伝わり
人肌にほてるキモさ!
しかもSUZUさんが夜中に
突然がばーっと起きたりするんだよ。
(コレその瞬間)
そんな翌朝、
SUZUさんとM-BOYは
予定していたパノラマコースを回避してさ、
きた道をそのまま戻るコトにしたんだ。
よわむし。
オレたちは日の出をこの先のビューポイントで
迎えるんだってさ。
えっ、
もるげんろーと?
確かにキレイだな。
オレもはしゃいでたのか
そばにいた女のコと
いっしょに写真をとってしまった。
コイツはSUZUさんもいけたと思うよ。
よいしょっと。
ここらへんは屏風のアタマとか耳とかいうんだって。
えっ、知らない女のヒトといっしょに写真をとった?
なんですか?どういうコトなんですか?」
「アナタでもそういうハレンチなコトをするのですね。
でお顔はどのような?
写真、写真をみせてください!」
「な、ななな、なんですか!コレは!?(わなわな)
肩まわしてるじゃないですか!
なんですか?どういうコトなんですか?」
「アナタでもそういうハレンチなコトをするのですね。
でお顔はどのような?
写真、写真をみせてください!」
「な、ななな、なんですか!コレは!?(わなわな)
肩まわしてるじゃないですか!
SUZUさんからなぜもっと女のコの写真を
とらなかったのかと叱られたオレは、
何か大きな違和感をおぼえながら
この上高地をあとにしたのだった。
おしまい。