継鹿尾山と鳩吹山をゆく [愛知のやま]
7月某日
愛知県犬山市
名鉄犬山遊園駅前
AM8:00
暑い。
暑すぎる。
しかもまったく人がいない・・・
そんな
おやまクラブ夏のピクニック
継鹿尾山(つがおさん)と
鳩吹山(はとぶきやま)をゆく。
ここから岐阜県可児市まで片道10キロ
5時間の旅。
標高に心躍らせる。
それぞれ273Mと313M。
(低山記録更新だ!わいわぁーい!)
駅の東口から坂道を上がり
有名な「ジャパン・モンキー・パーク」を
抜けて
犬山ユースホテルを横目にたどり着いたのは
寂光院(じゃっこういん)。
東海自然歩道とも重なる道は信仰の道でもあるのだ。
SUZUさん
「ほう、これは珍しい!スロープカーですな。
200円のお布施で上の本堂までいけますぞ」
えっ?こんな小さな枠の中に乗るの!?
立ってたら危ないじゃん!
SUZUさん
「これはもともと木材の運搬機を応用したようですね。
そんなにスピードも出ないと思いますよ。
乗ってみるのもイッキョウですな」
すると天界より使者が現われた。
「バカこくでねーよ、
それはただの『金具』だべ!
ほれ、のるならコレにのるがええ!」
「(・・・・・・・・・)」
SUZUさん
「れ、冷房が入ってますよ!
これはいいなぁ~!
うひょ、うひょひょひょひょ!」
SUZUさんはどうやら天界に招かれたようだ。
さようならSUZUさん
合掌。
50メートルほど階段を歩けば
本堂にたどり着いた。
健常者にはスロープカーの意味はない。
犬山市の観光スタッフの方。
「おーっ、皆さん本格的な格好ですな!
さては夏山に向けてのトレーニングとみました!」
(全員下を向いて顔を上げない)
「・・・えーっと、あ、あちらに行けば景色がキレイですよ!」
ここでオレたちはなんと天界へ旅立ったSUZUさんの
生まれ変わりと出会うことになった。
ニセモノSUZUさん
「おーキレイですな!
あんなところになんかオモチャみたいな建物がありますね」
コレコレ!おもちゃいうでない!
おかもとセンセの「若い太陽の塔」でんがな!
生まれ変わったオトコを先頭に出発しよう。
(ほどなく)
ニセモノさん
「きゅ、休憩いいですか?」
はや!休憩早すぎ!
確かにこの暑さがバイタルを根こそぎ奪っていく。
今日は最高気温34℃っていってたからな。
低山だけにどんだけ登っても暑さに変わりはない。
ペットボトル3本の合わせて
1,5リッターしか持ってこなかったが
これは途中でなくなるぞ・・・やばいな
ほどなく展望台
なるほど低山とはいえ景色はよい。
ね?
名古屋駅のビル郡もキレイに見えたよ。
はぁはぁはぁ
継鹿尾山をクリアしたオレたちは
次の目的地である鳩吹山を目指す。
ニセモノ
「ああ・・一番はやく家に帰れるルートはどれだ?・・・」
世の中には迷彩服を着て登るヒトもいる。
(遭難しても見つけてほしくない恥ずかしがりやなのだ)
とにかく暑い!
はぁはぁ
汗がハンパなく流れ出る!
カラダが干からびそうだ!
とうちゃく。
鳩吹山だぁ
313メートル!
ああー!キツイ!キツイわ!
飲み物がカラになったわ
冷たい飲み物がほしー!
マスターY
「日が暮れる前に下山しましょう。(まだ昼前)
さぁ出発です!」
カッコいいぜマスター・・・
※実際はマスターも水がなくなり焦っている。
暑い+飲み水がない。
この2つの要素だけでこのアホみたいな
低山が「地獄」と化した。
はいつくばって数時間後
あーっ!オアシス!
民家に出たオレたちは
光り輝く「自動販売機」を見つけた!
やったー!オレたちはやったぞー!
「ゴクゴクゴクゴクゴク・・・」
体力が限界を超えた時
ヒトはその奥底に眠る「本質」を
いとも簡単にさらけ出すものだ。
このオトコの艶やかなポーズを見よ!
題「湖畔にたたずむ貴婦人」
SUZUさんの中に潜む「女性」が
顔をのぞかせた瞬間であった。
名鉄「可児川駅」に着いたオレ達は
電車でもとの犬山遊園駅に戻るのだ。
あーっ!エアコンが実にキモチいい!
SUZUさん
「今回はホントに死ぬかと思いましたわ」
確かに・・・・
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