「飯田やまびこマーチ」に行く

マスターT
「うわっ、なんじゃこりゃ！
いらねー！」










SUZUさん
「参加記念のマグボトルです。
ありがたく頂戴しましょう。
そうゆーモノこそが
あとからよい思い出になるものですよ。」

そうか～？使うか～？










「第32回飯田やまびこマーチ」

2018年4月28日（土）29日（日）
長野県飯田市中央公園を起点に
7kmから最大40kmまでの
多彩な7つのコースを設定する。
事前申し込み参加費2,000円












「がんばってくださ～い！」
「いってらっしゃ～い！」

まちのあげてのイベントに
今日は3,000人の参加者がいるらしい。










舟下り（21km）コースは
7:00スタート。
ウォーキング途中で「天竜舟下り」を
楽しめる特別コースだ。
定員150名。
別途乗船代1,500円をご用意くだせえ。










ほどなく歩くとあの建屋がそうみたいですな。
弁天港だってさ。










ここブリーフィングルームでは
乗船前のミッション説明が始まった。
士官の説明に皆も緊張気味に聞き入っている。

「今日は特別！この座布団もつけちゃいます！
もちろん分割手数料は当社が100%負担いたします！」












1940年5月24日。
爆撃機とUボートの攻撃にさらされながら
1人でも多くの兵士を救出しようと
いま決死の作戦が展開されるのだ。

「あわてないで！大丈夫！順番にのって！」











「いいですか～皆さんの写真を回覧しますのでね～
思い出にしたい方はどうぞご注文くださいね～」










うーん、マネタイズ！










それではおねがいしまーす。
どうしたんすか？

航海長
「静かだ、静かすぎるんだ。
いやな予感がするぜ・・・

よしっ、バリアシステム発動だ！
お客さんよ、
オレがバリア！といったらすぐそのシールドを
かまえてくれ！」








シールド？このビニール？

「バリア！」
ばさばさ！
「遅い！バリア！」
ばさばさ！
「ダメだ！反応が遅すぎるぞ！」

「あげて！」

「さげて！」

「さげないでぇのあげないで！」

ちょっと！オレで遊ぶなよ！
だいたいこんなの必要ないでしょ？











「敵襲！敵襲だぁー！！」

えっ、うわ～！マジか！










航海長
「ばりあーっ！」
ジャバー！（※大量の水）
ばさばさ！

「ばりあーっっ！」
ジャバー！！（※大量の水）
ばさばさ！










うげーっ！
ワンテンポ遅れて
水かぶってからバリアしてるわ！
TVのコントみたいになっちゃってる！










航海長
「おーまいがー！」

どじゃばーっ！









きゃーっ！
ちょっとバリアっていってよ！










航海長
「うははは！てんりゅうサイコー！」

あかん
航海長いってもうてる！












もうメチャクチャだ～！










時間にして30分、
オレは地獄から生還した。










惨劇を慰めるかのように
空は晴れ渡っていた。

暖かい日差しがホグロフスを乾かしていく。










おっ、あれって飯田線じゃないの！
天竜峡駅だ！











このマーチはいろんなトコでエイドがあってね、
豚汁とかリンゴとか盛りだくさんだったよ。













SUZUさん
「ああ・・・ものすごくノドが乾いています。」

確かに日差しが強いな。









「コ、コンビニ～アイスゥ～ガリガリく～ん・・・・」

こんな山道じゃムリだよガマンしな。










「ガリガリ、ガリガリ、ガリガリ」

うるさい。










うわーっ！
やめろ！思念で物体化させるな！










はやく元に戻せ！SUZUさん！










なんだこのオジサンは・・・

「きったぞ、きたぞガリガリくぅーん、
るーるるるるる、るるるるー」










この坂道を登り終えると～









1時過ぎにゴールですわ。

「お疲れ様でぇ～す。」
「でーす。」

おー、なんか楽しそうだね！
みんな賑やかにやってんな！










おつかれおつかれ～

SUZUさん
「げいのーじんですよ！
リサイタルですよ。」












おっ、ご当地ソング！
こりゃめでたい。

飯田やまびこマーチ

そして豪快天竜舟下り。

オレはいつの日か

思い出すことがあるのだろうか。