「長久手新春ふれあいマラソン大会」に出る [スポーツっていいな]
愛知県長久手市
朝8時30分。
冬風がほおを切り裂く。
デュアルマスターズ1パックと
マックのハッピーセットをおごる条件で
渋々参加を決めてくれたジュニア。
お願いだから
ぶうたれた顔をしないでおくれ。
そしてワイフ。
健康のためだと強引に誘ったが
心の内はわからない。
(怒っているのですか?)
うおー
結構いるいる。
「長久手新春ふれあいマラソン大会」
開催日 平成25年1月20日(日)
受付 マラソン 午前8時30分~9時00分
ジョギング 午前8時30分~10時10分
会場 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
コース マラソン 5kmコース・10kmコース
午前9時15分スタート
事前予約が必要(5km60分程度で完走できる方)
ジョギング 1.5km
午前10時30分スタート
当日のみの受付
マラソン上位の方は表彰あり。
終了は正午。
参加費 無料。
長い道のりだったぜ・・・
アシックスのジョギングシューズ。
ポラールの心拍計。
そして全身をおおうホグロフス。
もちろん小出カントクの名著は一冊まるごと暗記した。
(知識ゼロからのジョギング&マラソン入門)
走るヨロコビを全身で感じたい。そして痩せる。
1ヶ月前、私は大阪の淀川の堤防に飛び出した。
おだやかな日曜の午後、上から下まで新品で
揃えた全身ピカピカのランナーは満を持して
日本アスリート界にデビューしたのだ。
そして800メートルほど走って死んだ。
ぜえぜえ・・・ゲホゲホッ
堤防のヘリに倒れこんだ私を
ベビーカーを引いたお母さんが心配して
声をかけようかどうしようかと
こちらをうかがっている。
こ、こっちを見ないで・・・
あ、あっちへ行ってください・・・
(いかん、吐いちゃう)
30年近く走るコトがなかった私は本当に死んだ。
(まさかこんなに走れないとは)
そしてそこから地獄の苦しみを経て
私は生まれ変わったのだ。
走る狂気へと。
神の領域へ踏み入れた者へと。
ってあれーっ!?
いつの間にかスタートしてる!
しかもはやっ!
(こ、子供に抜かれた・・・)
ワイフもジュニアもキャッキャッ言いながら
私をおいてさっさと行ってしまった・・
(みんなで一緒に走ろうって決めたよなぁ!
何故じゃ、何故なんじゃーっ)
ハアッ ハアッ
ゲホゲホッ
(みんな速すぎ)
(あせるな自分のペースだ)
(心拍コントロールだ)
フッフッハー
フッフッハー
普段はサイクリングコースなのだろう。
キレイに整備された1周5キロの特別コース。
わがファミリーはタスキをもらったが
このコースを2周する10km走者はゼッケンをつけている。
ああ
なにかおかしい
「ふれあいマラソン」なのに
このとてつもない孤独感・・・
ドドドド
ものすごい勢いで10km走者が駆け抜けていった。
すげーナニあれ
ほとんど全速じゃんか
周回遅れになってしまったな。
あともう少し
心拍数は130オーバー
このペースならいける。
私の前をゆく女性に沿道から
旦那さんが声をかけている
「ママ!がんばれ!もう少しだよ!」
愛という名のターボエンジン。
女性は私を軽々と引き離した。
「とーちゃん がんばれええ」
あっ!母ちゃんとジュニアああ!
ゴールでまっててくれたのかぁ!
うわーん
一人じゃなくてよかった~
私は幸福感に包まれたままゴールした。
5kmを41分かけて完走した。
幼児を連れたお父さんにはかろうじて勝った。
私は最下位から3番目であった。
そうして私のアスリートチャレンジは終わりを告げた。
ありがとうモリコロパーク
ありがとう愛する家族
ありがとう協賛のアルペンさん
(2013年1月)
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