生き地獄「長久手新春ふれあいマラソン大会」 [スポーツっていいな]
うぅ寒い。
凍ってしまう・・・
色とりどりの人々のなかで
オレはブルブルと震えていた。
ここは愛知県長久手市、
愛・地球博記念公園。
(モリコロパーク)
「長久手新春ふれあいマラソン大会」
無料だというその1点で
オレは今年もエントリーしたのだ。
しかし寒い。
子犬の様に震えながらも
全身ホグロフスでキメたオレは
一人悦に入るのであった。
見渡せば○シックスや○イキに
身を包むランナーは多いが
さすがにホグを着たツワモノはいない。
しかもオレはワイフにも無理やり着させて
ペアルックにしていたのだ。
すまない妻よ・・・
さすがにメンズサイズは大きすぎて
まるで子供が大人の服を着て
ふざけているようだぜ。
惜しむらくは地元のケーブルTVの
取材を受けてしまったことだ。
回りの群集から距離をおいて
クールにたたずむオレに
メディアがほおっておくはずがない。
カメラマン
「すみませ~ん、
インタビューお願いしまぁす!
今日の意気込みをカメラにむかって~
はいっ どうぞ!」
「は?(無愛想に)」
↑↑↑
実際は急激に訪れた緊張による硬直。
「(半音高く)い、いや、
け、怪我に気をつけて・・・ゴニョゴニョ」
あかーん、しゃれたコト言おうと思ったのに!
まるでカイシャの朝礼当番のスピーチで
「クルマの運転に気をつけてくださいっ」って
言うような、もっとも恥ずかしい内容に
なってしもうた!
しかも最後のほうは聞き取れないほど
小声になっちゃったよ。
カメラマン
「あ、ああわかりました・・・
えっと、じゃあスミマセン、
カメラに向かってガッツポーズを
お願いします。」
(ぐえーっ 恥ずかしさの極み!
そんなアホなことやるかーっ)
オレ
(拳をかかげファイティングポーズをとる)
カメラマン
(とくにコメントもなくジーっとオレをとる)
オレ「・・・・・・・・・」
カメラマン「・・・・・・・・」
見ず知らずの二人の男が無言で対峙する。
時が止まったようだ。
これは何かの罰なのか・・・
オレがいったい何をしたというのか・・・
その後のマラソン実況レポートを
お伝えしたいのだが
もはや回復不能なまでにズタズタになったオレは
ピントの合っていない写真を
何枚か撮るのが精一杯であった。
ら、来年、
もう一度インタビューをお願いしますっ!!
オレの話す内容(準備はできているぞ)
「なんていいますか地球はひとつの
巨大な生命体だと思うんですよね」
「走るコトで人間とは何かってことを
つきつめたいんですよ、ボクはぁ」
・・・モリコロパークで待ってるぞーっ。
http://www.pref.aichi.jp/koen/AI_CHIKYU/ai-top.html
https://www.city.nagakute.lg.jp/gakushu/sport/event/25marason.html