大天井岳と常念岳をゆく [長野のやま]
「いいかね、そこにショージキに書きなさい」
「は、はいっ、
え、えーっと
山登りがスキと言っていますが
実際は山ガールがスキです。
ですが一度も話しかけたコトはありません、と・・・」
朝8時30分
ここは標高1200m
一の沢登山口
おやまクラブシルバーウィーク企画
北アルプスをゆく
大天井岳(おてんしょうだけ)と
常念岳(じょうねんだけ)の稜線ハイク
最初のポイント常念小屋まで1300mほど登る。
おなじみマスターふたりに
今回は凡人が1名追加招集。
かりそめの名を「エムボーイ」とでもしようか
この連休にはじめての北アルプス訪問と
なったオレは図らずも興奮していた。
名古屋を夜10時に出発したオレは
2時間半かけていったん長野自動車道の
梓川SAで待機、
ちょいと仮眠をとったら朝5時に
次の出口である安曇野ICを下りて
一の沢登山口で皆と合流した。
そして4時間
テクテクテク
はぁはぁはぁ
12時30分
最初のチェックポイントである
「常念小屋」に到着
ガスが多いな
目の前にあるはずの
常念岳とやらもまるで見えない。
食事休憩を終え14時に出発
手前の常念岳はおいといて
ここから大天井岳へ向かう。
※初参加のエムボーイはヒロウコンパイのため
戦線を離脱し常念小屋に泊まるコトになった。
怪しいカンジになってきたぜ
あれっ?
雷鳥でしょ?あんたたち!
歩くこと3時間少々
ヘトヘトなオレの前に
シティホテル「大天荘」
お一人様朝と夕食付で9500円なり
想像していたよりキレイなトコだった
あれっ?
デラックスツインなのに枕6つあるな
高枕用かな
ごはんとお汁はお代わり自由であった。
草木も眠る丑三つ時
オレはコッソリと部屋を抜け出した。
登山靴についてリサーチを行う。
みんないったいどんなクツを履いているのだ
知らないメーカーが多い
まだまだオレは勉強不足だ
あのマークはモンベルだな
あとはキャラバン?てかいてあるな
他はよくわからないぜ
カカトに蝶のようなマークがある靴が
ひときわ光っている
「あ、あれーっ?コレはボクの
メレルのカメレオンシフト・ミッドゴアテックスじゃんかーっ!
自分のクツをほめちゃったよー!」
おっと声に出してしゃべってるぜ
お口にチャックチャック
ムム、それにしても何やら外が騒がしいぞ
今何時だと思っているのだ
ここはガツンと・・・
きゃーっ、夜明けよ!
ニッポンの夜明けよ!
ホテルを出て
ちょっと散策徒歩7分
ここは大天井岳頂上
標高2922m
ふぁんたすてぃーっく!
オレのほおを熱いモノが流れている。
泣いている、オレは泣いているのかー!?
いつのまにか
メッチャ晴れとるやんけ!
さぁしゅっぱつだ、しゅっぱーつ!
アイツもいつも以上に尖ってる(ような気がする)
青空スコーン!
昨日の道を戻る、この縦走・・・
絶景、まさに絶景
これはスゴイ!
立ち止まっては雄大な景色に見とれるマスター達
(なぜか立ち止まるところには必ず
山ガールがいたことを記しておく)
ああ
なんか絵ハガキみたいになってきたぜ
いいカンジに紅葉も始まってるんだよ
どこも快晴だな
景色をマンキツしながら3時間
常念小屋に戻ってきたぜ。
それではこの先の常念岳に向かおう。
どうやら片道上り1時間のようだ。
400m登るらしい。
「あっち、あっち!メッチャワイルドなオトコがいるわ~」
(めっちゃワイルドなオトコ)
下から見えていたのは山頂ではなく
その奥にホントの山頂があったぜ
(常念岳あるあるだな)
ゴツゴツ岩を積み上げたような
常念岳頂上
2857m
ココも360度パノラマ
雄大な景色が広がる。
常念小屋に戻ったオレ達は
充足感に満たされたまま帰路をゆく。
2時間30分後
(それほどでもない)ワイルドなオトコの
(それほどでもない)ワイルドな旅は終わりを告げた。
↓3つ星ホテル「だいてんそう」
http://www.enzanso.co.jp/daitenso/index.html