宇賀渓をゆく [三重のやま]
ゴールデンウィーク初旬。
私とマスターy氏は
三重県いなべ市にいた。
東名阪桑名インターを下りて15分ほど。
その名は「宇賀渓(うがけい)」
今にも降り出しそうな不気味な空気が漂う。
宇賀渓観光案内所前の有料駐車場へ。
不覚にも駐車代500円をとられてしまう。
300メートルほど戻れば無料の駐車場があり、
多くの登山客がそこからスタートしていたが
後から知ったがこの駐車場代には
入山料が含まれており
それ以外の利用者は別途一人200円を支払うようだ。
雨が降るとわかっているのに来てしまった。
マスターの提案で当初予定の「竜ヶ岳」を
目指すコースを変更し、魚止滝、燕滝、長尾滝の3つを
経由し砂山分岐で戻ってくるショートコースに決定。
8時30分出発。
スタート時点で小雨がちらつく。
第1地点「魚止滝」
川沿いコースを選択する。
この運命の二択で失敗した。
途中のこの橋、
もろい、
もろすぎる。
しなりすぎ
崩れそうでコワい。
この時点ではわからなかったが
普段よりも増水していたようだ。
道を進むうちに、
ちょっとずつ岩から岩へ
飛び移らなければならなくなってきた。
コレがまた滑るのだ。
すべるのがコワくて
自然と岩に抱きつく力が強くなる。
そして我々の前に神の試練が。
え?
う、うわー
何じゃこりゃー
あそこに行くまででもタイヘン。
ロープに全体重かけて
腕プルプル。
その後勢いつけて
ハシゴに飛び移るが、
コレが固定されていないので
まるで生きているようにバタバタと暴れるのだ。
そう、それはまるで巨大なアナコンダ
今まさに我々に襲いかかる!!
このイタズラへびめー
退治してやるー
うりゃうりゃ
ああ
今回はキツイ。
さすがのマスターもなぜか
腰が引けている。
へんな写真だ。
この岩とびもキツイ。
飛べる 飛べない 微妙な距離。
飛び移った先の足場が滑ったらどうしよう。
ああ
ドンドン幅が広くなる。
もう限界を超えた。
近くの石をあつめ足場をつくり渡る。
つかれたー
緊張感がハンパではない。
うおー
マスター
どんなトコいくのー
向かい側の大きな石に行きたいが
どう見ても行きようがないではないか。
え?戻るしかないの
また岩とびするの
ぎょえー
ま、また
これをいくのかー
結局分岐まで戻り
山沿いコースで長尾滝へ。
もうヘトヘト
顔洗おう。
あのハシゴもやばい。
やっと尾根に出る。
アップダウンがあるが穏やか。
砂山展望台へ。
わー
誰だあ
オレのザックをあんなところにおいたヤツはあ
降りそうで降らない雨。
景色もまったく見えない。
やっと石段のある遊歩道へ。
12時50分帰還
12,000歩8kmの旅
入山料を払うだけあり
整備がキチンと行き届いて
案内所でもらったガイドもわかりやすい。
腕や肩の筋肉がパンパンだ。
雨にやられなかったのが救いだ。
マスターまた来て竜ヶ岳いこうぜ。
(2012年5月)
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