「誰とでも15分以上 会話がとぎれない! 話し方66のルール」 [小説っていいな]
夕焼けがまぶしい
ここは名古屋駅。
恋人たちは何を語る。
さあ帰ろうぜジェイロー、
孤独な大阪のマンションへ。
今度の土日は大阪で過ごすのだったな。
誰とも話さない週末・・・
唯一の触れあいはイオンのレジのおかあさん。
マダム「レジ袋はご用意していいですか」
オレ「・・・はい・・・」
マダム「ありがとうございましたあ」
オレ「(ぺこり)」
ガタンゴトンガタンゴトン。
そしておもむろに
「誰とでも15分以上 会話がとぎれない! 話し方66のルール」
野口 敏センセ著 すばる舎
これだこの本だ。
何気なく見ていたテレビで
最近人気の芸人「スギちゃん」氏のお宅訪問で
愛読書として紹介されていたハウツー本。
隣に座った兄さんがギョッとしてるぜ。
ああ
なにしろはたから見ると無愛想きわまりないオレ。
正直に言う・・・
オレは人恋しい。
寂しいのはもういやだ。
アンタと手を握りながら車窓の景色を眺めたい。
はっ、しまった。
気がつくと横の兄さんの顔をずーっと直視していた。
兄さんは気が付かないふりをしているが汗はダラダラだ。
ああ・・・取り返しのつかない状況になってしまった。
この状況のまま2時間過ごせというのか・・・
許してくれ。
"
どんな場面でも会話がはずむ!?
イオンでもか?
レジでもいけるのか!?
ハナシがイッキにあふれだす!?
奇跡が起こせるのか。
これは「聖書」なのか。
しかし
この本・・・
おもしろい。
おもしろすぎる。
文例*********************
相手「携帯電話を落としてね。落としてはじめてわかったけど、
自分の携帯の番号って覚えてないものだね」
あなた「うわあ、それは困りましたね」
相手「ええ、慌てましたよ・・・」
あなた「・・・・・・」
さあ皆さんが最も忌み嫌う「沈黙の時」がやってきました。
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ぐわーはははっ
おもしろいでしょ
解決例*********************
あなた「意外とおぼえていませんね」
相手「ええ、そうなんです」
あなた「それは慌てたでしょう」
相手「そうです。それでいい方法を思いつきまして、
知り合いに電話番号を教えてもらおうと、ひらめいたのですよ」
あなた「その手がありましたね!」
相手「ただ、その知り合いの番号がわからなくて」
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ぶはっ
吹き出してしまう。
基本ルールは
①とにかく聞く(キモチを引き出す)
②自分のキモチもちょっぴり話す
③質問で話題を広げる
そのキモは「相手の気持ちを想像して【共感】すること」
そのために行動や現象を伝えるのではなく
【キモチ】を伝え合うこと。
って書くと難しそうだけど、ホントに文章分かりやすいわ。
そして効果的な小ワザが炸裂。
返事のセリフに「大変ですね」は禁止。
模範回答は
「それはしんどいですね」だって!
わーっははは
自分のいたらなさをアピールする文例********
「携帯で長文を打つと、2回に1回は完成間近で、
おかしなところをさわって全てを消去してしまう」
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ぐほっ!
オジサンあるあるだなあ
相手が答えたくなる言い回しだって
なるほどな~
すごいノウハウぎっしり。
関心しちゃう。
しかもおもしろいわ。
何回も読めるよコレ
いや読まないと忘れるわ。
結局この本いつも持ってないとダメだね
ごめんなさい
えー
ちょ、ちょっとまってください。
そ、そうですねえー
そ、そりゃわかりますよー
ええもうじゅうぶんにねえ
そう、しんどいですねええ
野口センセ
ありがと
(2012年6月)
誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール
- 作者: 野口 敏
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2009/07/21
- メディア: 単行本