京都の愛宕山をゆく [関西のやま]
9月某日
ここは京都。
駅前のバスターミナル
C6バス停から7:01発。
嵐山・清滝(きよたき)行きに乗車する。
1時間に1本の運行なので
乗り遅れることは許されない。
1時間近くかけ
終点の清滝バス亭へ。
270円は安い。
おやまクラブ大阪支部が今回行くのは
京都の愛宕山(あたごやま)。
標高924m
愛宕表参道から
愛宕神社を目指し
ぐるりと周遊して
JR保津峡駅へと向かう
一般ルートを選択する。
前回の六甲山にクロックスで
登頂した若造はオレの度重なる説得で
いやいやスニーカーを履いてきた。
(狂ってる・・・オマエは狂ってるぞ)
時刻は8:20
道標がこうあれば迷うこともないだろう。
ああ
階段地獄
思ったよりも
キツイ。
いや、きつすぎる。
ぜえぜえ・・・
若いヤツは
なかなか休憩をとらない。
初心者コースときいていたが
なかなかどうして
愛宕とは色々な地方で
よく見かけるが
どうやらここが本店のようだ。
ぐえっ
もう限界・・・
またしても置き去り。
悔しいが20代の無限エネルギーには
全身ホグロフスでもかなわない。
若造
「あの人、
ホントにいつも山登りしてるのかなあ
死にそうなんだけど~」
コラコラー!
聞こえてるぞー!
2時間後に到着。
10:20
3kmほど歩いた。
「ブツブツ・・・・」
山ガールがどうしたこうしたとか言っているようだ。
すまない、今回も山ガールなど全く見当たらない。
気持ちいいくらいに影も形もない。
年配の登山客は多いのだがな。
向こうに京都タワーが見える。
さあ下ろうぜ。
途中から山道がおわってしまった。
太陽がギラギラとこの身をこがす。
スネイク
アンド モンキー
JR保津峡に到着。
13:00
保津川下りだ。
16kmを2時間かけて
下る代金は3.900円。
ちと高いか
ラフティングが楽しそうだな。
保津峡駅からひと駅で嵯峨嵐山駅へ到着。
今回、愛宕山登山の本当の目的は
これにあったのだ
「嵯峨野トロッコ列車」
近隣のJRみどりの窓口でも
切符は買えるのだが
シーズンでもないのに
指定席はとれなかった。
全席指定とは知らなかったぜ。
あまりの人気に
あきらめていたが
もしやと寄ったら現地でのみ
立ち席を販売していた。
9時から16時まで1時間に1本
大人は600円、子どもは300円
人様の顔を映さない様に細心の注意。
嵯峨→嵐山→保津峡→亀岡と約25分の旅。
ガタゴトーン
ガタゴトーン
トロッコなのでもっと開放的かと思ったが
意外と普通の列車だな。
ただし後で知ったがザ・リッチという
窓枠がない車両が後部に1両あり、
これが開放感いっぱいでトロッコの醍醐味が
味わえるようだ。
雨の日には座れなくなるので、
リッチ指定券は当日券のみの販売(先着順)
若い女の子たちで車内は満席・・・
当然ながら俺たちは急に無口になる。
自然と呼吸を止めてしまうのでみんな顔面蒼白だ。
(ああ情けない・・・・)
確かに紅葉があれば楽しいだろうな。
ところどころでストップしてくれるので
観光気分が盛り上がるぜ。
な、なにやつ!
電車の旅は楽しいな。
恥ずかしいことだが
ついキャーっと手をふってしまった。
(その時に近くの女のコに笑われたのが
ここ最近の一番の思い出だ)
おっ
車内が騒がしいと思ったら
もののけが乗り込んできた。
もののけ
「えっ?
お兄さん大阪からですか?
いやあ私の母ちゃんも大阪にすんでましてねえ」
外見では判断できない日常会話が飛び出す。
最終終着駅「トロッコ亀岡駅」
豊かな田園が広がる。
ここから徒歩10分ほどでJR馬堀駅へ
京都へ戻る時間が来たようだ。
14:40
トータル22,000歩
14.5km
悪くない旅だったぜ
嵯峨野観光鉄道
http://www.sagano-kanko.co.jp/
(2012年9月)
南八ヶ岳・赤岳をゆく [長野のやま]
おおー見えてきたあ
ちょっと雲かかってるなあ
高速道路
諏訪南I.Cを降りて
「美濃戸口」の駐車場を通り過ぎ
先っちょの「美濃戸」へ
ガタガタ道だよ
途中で何組も登山する人を追い抜く。
歩くと1時間かかるみたいだ。
美濃戸の駐車場
9時到着。
70台収容らしい。
写真ではよく見えないけど結構がら空きだよ。
係のおじさんが遅れてくる東京組の
クルマの分もとっといてくれた。
1日につき1,000円払います。
まだ梅雨のあけない7月の連休日。
マスターY氏に段取りしてもらって
おやまクラブは夏スペシャル。
八ヶ岳の赤岳に向かいます。
東京から二人を加え4人でいきます。
もう富士山はやめていろんな山に
行こうってことになったのよ。
出発は11:30
長野県と山梨県にまたがる八ヶ岳。
標高3,000m級のおやまが続く南八ヶ岳の
最高峰「赤岳」にいくのであります。
もちろん初めてです。
南沢コースを選択し、行者小屋を経由して
頂上手前の赤岳天望荘で一泊するお気軽プランさ。
意外と緩やかな道のりです。
鈴鹿で鍛えた健脚がうなるぜ~
おお
鹿さん
天然モノだあ
行者小屋というところ。
2時間半かけて11:30到着です。
テントの人いっぱいいるねえ
こういうトコで泊まるって
どんなカンジなんだろなあ
遊びは終わりさ
ここからがヘビーロード。
雲行きが怪しい・・・
15:00出発。
か、風がものすごい。
飛ばされるう
こえー
メチャクチャこえー
風と霧のダブル攻撃。
おっ
ちょっと霧が晴れてきたー
下界も見えてきたぞお
あれが行者小屋だね。
おお
ほんの一瞬
見えたあ
あれがお宿だ。
後ろが赤岳さんね。
はあっはあっ
うわあ
また風と霧がすげー
すみませーーん
今晩とめてくださああい
助かった。
16:30到着
12,000歩 約7kmでした。
赤岳天望荘
お世話になります。
個室もいっぱいあるのね。
私たちは大部屋だよ。
与えられた幅はシュラフ1個分
両隣の肩が触れ合ったまま寝ることになります。
となりのグループは妙齢の山ガールさんたち
山マダム(以下ヤマダム)
「お兄さん、確か駐車場で隣にとめてらしたヒトね」
ジェイロー「あっそうなんですか、」
ヤマダム「クルマも隣り、寝るのも隣り・・・」
ジェイロー「(!?)・・・・」
ジェイロー「こういうのは何かのタタリですねえ」
ヤマダム「アラやだ、タタリじゃなくてご縁というのよ」
ジェイロー「あっ、そうですね、アハハハ」
ヤマダム「オホ、オホホホホ」
ジェイロー「アハ、アハハハハ」
ヤマダム「オホ、オホホホホ」
バイキングですよバイキング。
食べ放題、おかわりオッケー!
こんな山の上ですごいじゃん。
山菜がうまい!
もうバクバクいけちゃう。
ちなみにコーヒー、お茶はいつでも飲み放題。
しかも五右衛門風呂。
すごいでしょ
入れる時間は限られるけど
終わりのギリギリに行ったら独占状態。
シャワーもあるよ~
はしゃぐY氏とN氏をパチリ。
「霧が晴れたぞ~」
誰かさんの呼びかけでみんなモゾモゾ
外に出れば~
雄大だー
だいしぜんだあ
赤岳さん
あんな頂上に山荘があるのね。
一瞬の間だったけど
キレイな景色が見えてよかった。
さあ
部屋に戻ろう。
ああ
眠れない・・・
まだ19:00だよ
外は雨風でゴーゴーいいだした。
明日大丈夫かな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
隣の山ダムが
なぜか顔をコッチに向けて寝ている。
ワイフよ許しておくれ・・・
ブチュッ(妄想)
申しわけありません。
イキナリ名古屋のお家でございます。
山荘での朝食終了後、
デジカメを紛失して大騒ぎしましたが
お家でジックリ調べましたら
いまだ使ったことのないこの
部分に入っておりました。
ホントに恥ずかしく思っております。
「隣のヤツめ~
オレのカメラ間違えてもってただろ!!」
道中ずーっと毒づいておりました。
この場を借りてお詫びします。
ちなみに赤岳山頂は猛烈な風と霧で
なにも見えなかったのも残念だったなあ。
おやまクラブ2012夏スペシャルは
これにて終了~
(2012年7月)
竜ヶ岳をゆく [三重のやま]
梅雨の合間の土曜日に
やってきました鈴鹿は宇賀渓さん。
前回、あいにくの雨模様で
マスターY氏と「水遊び」してしまったが
今回はやる、やりきるぜ
最終目的地はそう、竜ヶ岳。
ウワサの大パノラマを見に行くぜえ。
えらい長いこと書いてますね
えっ!?
(ぼくたちお茶目な登山隊
リュックはお菓子でいっぱいさ
山ガールの皆さん、
レッツグループはいきんぐー!!)
おっ、お気を確かに!マスター!
これはそういうコト書くノートじゃありませんよ!!
マスターT氏も合流
9:50出発です。
おー
すねいく!
入り口の案内所でもらった地図を
照らし合わせながら登ります。
わかりやすい。
(でもちょっと迷ったりして)
ああ
しょっぱなからツライ
ダメダメ
濡れるのイヤよ
いやあ
今回は疲れるわぁ
「ホタガ谷入り口」から裏道登山道へ入りました。
このまま時計の針の反対まわりで竜ヶ岳をめざし
ぐるーっと1周するカンジで帰ってきます。
ぜえぜえ
カラダが重いよ。
あれ
なんか感じ変わってきたぞ。
おーひらけたひらけた。
ここまで2時間。
景色はいいけど疲れたよ~
あそこか
あそこなのか
竜ヶ岳。
やっとついた。
3時間後の12:50到着。
うわーこりゃ景色いいわ
すごいすごい
山と山に囲まれて
鈴鹿じゃ入道ヶ岳が一番って思ってたけど
こりゃコッチのほうが景色いいわ。
わかる?
左の方
名古屋駅の高層ビル。
ああ
この下っていくカンジもステキ。
「重ね岩」
鈴鹿よ
あまねく人智を司る精霊たちよ
このあわれなジェイローにお教えください。
我々が山に登る目的はなんです?
もしかして、ただ山ガールと友達に
なりたいためだけじゃないのですかっ
なーんちゃって
ウキャキャキャ
けっこう急な斜面で
ふんばり続けます。
「石グレ峠」で一回道路にでます。
15分ほど歩いて
「小峠」から再びおやまへ。
あれ、このハシゴって・・・
おー来たわココ
「長尾滝」だ。
わー
絶対ベチャベチャだー
16:00無事帰還
2万歩 12.5km
つかれたつかれた
気がつくと両足のくるぶしが血だらけ
ヒルが3匹も食いついてたよ
気持ちワルー
そのあと1週間くらいずーっとかゆかった。
(2012年7月)
エネルギー充填(チャージ)!我らに伴走する岡本太郎展 [名古屋っていいな]
愛知県碧南市。
洒落た建物に「TARO」の文字が躍る。
名鉄碧南駅から徒歩6分。
ここは
碧南市藤井達吉現代美術館。
センセー
また来ましたよー
昨年のパルコ名古屋以来ですねぇ
川崎市岡本太郎美術館所蔵作品による
エネルギー充填!我らに伴走する岡本太郎展
会期
平成24(2012)年 10月10日(水)から
平成24(2012)年 11月25日(日)まで
観覧時間
10:00-18:00
休館日
月曜日
観覧料
一般600円
高校・大学生400円
小学・中学生200円
JAFのカード割引がありまして
480円になりましたよ。
ワイフも子どももどっか行っちゃったので
ひとりゲイジュツのアキを満喫するぜ。
残念ながらココから先は写真NG。
センセの活躍を3つの時代に分けて
40品以上の展示がありました。
ぶっといライン、バリバリの塗りたくった原色が
館内にあふれております。
館内のいたるトコロに
座ってる人(学芸員?)がいるから
カッコつけてわかったような顔してじーっと観てたよ。
(実際は昼飯なに食べようか考えてる)
うーん
前に立つおばあさん
さっきから「センセ」と対峙してる。
真剣な顔。
ああ
頭の中が見たい・・・
何が浮かぶんですか
あれでしょ、
観てるフリして実際
足首のストレッチ運動とかしてるんでしょ?
いや違う。
センセからエネルギーもらってるわ
ファッションとかポップとかはカンケーない。
負けた、
オレの負けだ・・・
あれ?
新しいのが出てる!?
岡本太郎生誕100年記念
ハイクオリティミニチュアモデル
岡本太郎アートピースコレクション[第2集]ですと・・・
知らんかった
釣鐘(つりがね)が欲しい!
梵鐘(ぼんしょう)だっけ
歓喜の鐘だよね。
1回300円・・・
1発で出ないとして最大4回まで
それで1,200円・・・
うーーー
センセ
昼飯は抜きにします!
とりゃー
はじめに太陽の塔、
そのあと若い太陽の塔が
あろうことか続けて2回出てしまった。
もう怖くてこれ以上は使えない・・・
オレは足早に会場を後にした。
名古屋高速黒川ICを降りて
天長山 久国寺 (きゅうこくじ)
名古屋市北区大杉3-2-27
名鉄瀬戸線「清水駅」より徒歩6分 。
乾ききったオレの心
感受性のとぼしいオレには
エネルギー充填(チャージ)だ。
あのおばあさんの境地までたどり着くには
センセの作品に直接触れるしかないのだー
おしゃれなお寺
おっ先客の若いカップル
朱印?してる
お寺巡りのカンジだな
センセの鐘は見ないんだよな。
いろんな楽しみ方があるのね。
おお・・・
びろーん
岡本太郎作
「歓喜の鐘」
ちょっと打たせてもらおう。
しずかめに・・・
ゴンゴンゴンゴーン
すげーこの響き渡るカンジ
文章では表現できないな。
無数に広がる角
よく観ると人間の手なんだよね
ココたたいても音が鳴る。
内側をみてしまった。
「鐘は曼荼羅。 打ち鳴らすと
仏・菩薩・妖怪・人間・動物・宇宙全体が叫ぶ」
(岡本太郎)
いつまでも鳴り響く。
碧南市藤井達吉現代美術館
http://www.city.hekinan.aichi.jp/tatsukichimuseum/
(2012年10月)