おおさかじけんぼ2011

大阪・・・
オレと家族を引き離した憎い街。







きらびやかな街並み。
名古屋とは比べようもない賑わい。
数々のインテリアショップ。









そして「味の民芸」

カードを作るのを嫌うこのオレが
昼飯時の混雑するレジ前で
他のお客をドンドンためてまで
（す、すみませんすぐ終わりますから）
すべてのプライバシーを記入して
作った味の民芸「おもてなし会員カード」








500円ご利用毎1P
20Pで1,500円割引。








あれほど違和感を感じていた関西弁が
今はむしろ心地よい・・・
ああオレは
このままでは
この街を好きになってしまう。








孤独に生きていくことに慣れたオレは
このまま一人で大阪に埋没していくのか。








いや
ここは犯罪都市OSAKA。
都会の喧騒に隠されたこのマチの暗黒面を
白日の下にさらすのだ。

～これで貴方も大阪嫌い
【なにわの事件簿2011】

①夜中の3:00頃、マンションの外から悲鳴。
　「助けてくれ～　誰か助けてくれ～」
　ベランダから恐る恐る外を覗いたが
　声の主はわからず、布団を頭から被って寝たが
　ブルブル怖くて眠れなかった。

②お馴染みイオンの食品コーナーで
　ヨーグルトの試食コーナーに
　子供が集まっていた。
　「おばちゃん、チョーダイチョーダイ」というコドモに
　おばちゃんは
　「あかんあかん
　食べたかったらおかーちゃん連れといで
　おかーちゃんといっしょじゃないとやれへんよ」
　試食という名の魔の手
　あな恐ろしや・・・・

③朝の通勤時
　若いサラリーマンが血相変えて走ってた。　
　その後ろから自転車乗ったオジサンが
　「まてコラー　殺してやるー」
　駅に向かって逃げてったけど
　どうなったらあんな展開になるのだろ　コエー

④夜、カイシャからの帰り道で
　50才くらいの普通のオバちゃんがボクを呼び止め
　「スミマセン　財布をなくして家に帰れなくなったので
　オカネをかしてくれませんか？」
　えーイキナリ？　一緒に警察行きましょう。
　「警察はもう行きました、いいです」
　え？ナニナニちょっとまってー
　あれは何？寸借詐欺ってやつ？
　それともホントに困ってたのー？

⑤大阪の堂島地下街の地上入り口で
　階段から下りてくるオジサンと
　下から上がってくるオジサンが途中で
　鉢合わせして　そのままニラメッコ。　
　どっちも譲らない。
　「どけコラー」
　「お前こそどけやー」
　「大阪は左側通行じゃーわかっとんのかあ」
　「ほざくなあ田舎モンがあ」

⑥大阪の自転車乗ってる人は
　前に歩行者いるとどかそうとして
　ホントにけたたましくベル鳴らすんだよね
　
　ある時オジイサンがチンチン鳴らして通ろうとしたら
　前を歩いていたオジイサンが
　「なんじゃワレー　お前がよけて通ればすむやろがー」
　ごもっともです。
　

⑦交差点の信号前に小学生か中学生か
　女の子の自転車の集団が道に溢れていて
　その中を横切って通過したら
　「ワザワザ真ん中通らんでもいいやろー」って声が。
　えっ？オレ？オレですか？
　す、すみません　気をつけます・・・・・

上記はすべてワタクシが
まだ1年半しか過ぎていない
オオサカ生活で体験した
現実の出来事です。
実話です。

そして勤め先にて自炊お弁当仲間のY氏が
今日は忙しい奥さんが作ってくれてなあ
とうれしそうにいうので
その愛妻弁当を見せてもらったら








海苔で「アホ」と書いてあった。

・・・やっぱり名古屋に帰ろう。



http://www.ajino-mingei.co.jp/brand/



（2011年10月）

2012年のおわりに

名古屋はいい町だ。






市営地下鉄
大阪から名古屋へ
近鉄で帰ると3時間かかる帰路。
いつもながらウキウキしちゃうものだ。
ワイフの手作り料理が待ってるぜ。








シュー
ゴトンゴトンゴトンゴトン

オレの向かいの優先席に
おばあさんが一人座っている。

そこへ若いにーちゃんが一人乗りこんできた。
3人がけ席のおばあさんの横にどかっと座って
横着そうに足を開いてひとりで
2人分の席を占有している。

オレが
「なんだお前は」
という視線を送ると
「え？おじさん文句あるの？
殺しちゃうよ」
という熱い返信がかえってきた。

思わず車内の広告に目を移す。
明治村か・・・最近行ってないなあ、なんて
（意気地なし）

態度が悪い上に
なにかのどの調子が悪いのか
やけにゴホゴホせきこんでいる。

そのまませきこんで苦しむがよいと
息をとめてじいーっと念を送っていたが
（く、苦しい・・・）
そのワカモノを正すために
隣のおばあさんが声をかけた。

すごいぞおばあさん、しつけが始まるぞ。

「あなた　のどつらそうね　このアメをなめなさい。」

（!?）
驚いたことに
おばあさんは手提げからアメを取り出して
見ず知らずの（しかもアホタレな）ワカモノに渡したのだ。

意表をつかれたワカモノは
何度も何度もスミマセンを繰り返し、
自分の不遜な態度が急に恥ずかしくなったのか
そのまま借りてきた猫みたいに
一人分のスペースに身を縮めて
申し訳なさそうにアメをなめていた。

フフフ
あはははは

おばあさんとワカモノ
写真にとりたかったな



（2012年12月）